道化師は闇に笑う―華奈事件簿―

 

万暦二十二年、夏至を迎えたばかりの帝都に不可解な事件が続いていた。

友達と遊んでいた子供たちが、まるで神隠しに遭ったかのように姿を消してゆくのである。一連の事件の背後には子供をさらって外国に売り飛ばす犯罪集団の存在が噂されていた。

ある日の夕方。華奈は仕事帰りに子供が行方不明になった神社で、不審な気配を感じた。慌てて追いかけた先に残されていたのは、道化師の仮面だった。古流薙刀術「桜流」の使い手である華奈は、形容しがたい不安を抱えて調査を開始する。一方、彼女の友人が通う大学では、神童とも呼ばれる天才少年が現われて、周囲を驚愕させていた。しかし、その少年にはいつも奇妙な影が見え隠れしていて……。 

オリジナル小説サークル「白鳳企画(現在は「木蘭優駿」)」の看板作品というべき「華奈」シリーズの一作。普段は西洋喫茶(カフェ)で女給をしているものの、日本を守る秘密組織<御盾>の一員でもある少女・華奈の活躍を、異世界の大正時代を背景に描いていきます。

第1話

 夕闇に消える子供たち

第16話

深い闇の底から

第2話

 二つの顔を持つ少女

第17話

道化師の正体

第3話

 黄昏の底から

第18話

突入作戦

第4話

 天才少年

第19話

父親と息子と娘

第5話

帝都の休日

第20話

交換局の怪事

第6話

人形と少女

第21話

華奈の幽霊退治

第7話

姉が消えた

第22話

十六人目の被害者

第8話

桜色の疾風

第23話

津田部長逮捕

第9話

姿を現した道化師

第24話

雨上がりの空に

第10話

混迷の中で

第25話

人形遣いの悩み

第11話

人形遣いの少女、再び

第26話

舞台の裏側へ

第12話

この国を救う為に

第27話

秘めた思いを打ち明けて

第13話

楔は打ち込まれた

第28話

最後の戦い

第14話

<犯人>の戸惑い

第29話

夜空染め上げて(NEW!)

第15話

手紙が明かした答

最終話

道化師はもういない(NEW!)